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先進的な取り組みを行っている企業を紹介
コネクシオ株式会社

 

従業員満足度を高め、 長く働ける会社に

今回訪ねたコネクシオ株式会社は、1997年設立の伊藤忠系大手携帯電話販売代理店。携帯電話のキャリア認定ショップなどを展開していることもあり、正社員の女性比率が高い点が特徴です。昨今注目される働き方改革はもちろん、女性が働きやすい職場環境についても伺いました。

ショップにおける時短改善から
働き方改革がスタート

東京メトロ丸ノ内線「西新宿」駅から徒歩3分という好立地に本社があるコネクシオ株式会社。聞き慣れない会社と思う方が多いかもしれませんが、携帯電話のキャリア認定ショップ(ドコモショップなど)を全国で展開しているほか、法人向けソリューションサービスなども扱っており、実は私たちが知らず知らずのうちにお世話になっている企業です。今回お話を伺ったのは、人事部の早川勝さんと法人営業戦略部モバイルBPO推進課の渡邊舞さんです。

笑顔で迎えていただいた早川勝さん(左)と入社2年目の渡邊舞さん(右)

まずは早川さんに、コネクシオが働き方改革に取り組んだ経緯について伺いました。

人事部 部長 早川 勝(はやかわ まさる)さん
2005年にコネクシオへ転職。入社以来人事を担当。コネクシオにおけるさまざまな働き方改革に携わる。「携帯電話販売などモバイルを扱う当社にとって、時間や場所にとらわれない働き方改革は率先して行うべきもの。法人のお客様へそうした提案を行うこともあります」

「当社は2012年に合併という大きなイベントがありました。そこで社員の人数が一気に倍増し、5,000名規模になりました。また主力事業の一つである携帯電話のキャリア認定ショップでは、基本的には定休日はなく、スタッフの残業も多い状態でした。この働き方を改善することで社員の労働環境を改善し、モチベーションや定着率を上げていこうというのが、当社の働き方改革の発端でした」

まずは、これまで閉店後に行っていた業務の中で、営業時間中に行えることは前倒して処理したり、週末のシフトを厚くする分、平日の勤務時間を減らすなど従来の慣習の見直しからスタート。また、各店舗が自主的に取り組んだ改善について年に1回コンテスト形式での成果発表会を開催し、優良事例を各店舗に広めていきました。

「働き方改革を通じて社員のモチベーションを高めたい」と語る早川さん

「その結果、現在では毎月の残業時間は20時間程度と、同業他社よりも少なくなっています」

また、法人営業部門でも働き方改革を進めているそうです。まずは営業担当者の直行直帰とテレワークを推進。営業担当者全員にノートPCやタブレット端末を持たせ、場所に縛られない働き方を実現しました。実際に顔を合わせるのは、定例会議で週に1、2回くらいとのことです。コネクシオではこれを“モバイルワーク”と呼んでいます。

女性比率の高い企業だからこそ
産休・育休の充実は必須

コネクシオが特に力を入れているのが産休・育休制度です。

「当社はキャリア認定ショップが事業の柱の一つであり、社員の女性比率が50%を超えています。接客技術や携帯電話に関する知識、店舗のマネジメント能力など多様なスキルが必要とされるこの事業において、能力のある社員が出産や育児を機に退職してしまうことは、会社としても大きな損失です。そこで育児休業明けの女性スタッフに、いかにして復職し活躍してもらえる環境を整備するかが重要でした」

そのために産休・育休をしっかり取得できることはもちろん、産休・育休中の女性社員向けのオフ会を定期的に開催したり、育休社員専用のSNSを立ち上げるなどして、情報交換をしたり、会社とのつながりを感じられるようにしたそうです。

「同時にフルタイムで働くスタッフもフォローすることが大切です」とサポートのポイントを語る早川さん

「オフ会には女性スタッフだけでなく、赤ちゃん、そして旦那さんの参加も呼びかけています。先輩ママさんや店長がアドバイスをしたり質問に答えるなどして、少しでも不安を払拭し、安心して復職してもらうことを目指しています」

こうした努力の結果、コネクシオにおける育休後の社員復職率は90%を超えているのだとか。復職後は、要望があれば自宅から近い職場への配置転換なども行い、仕事と育児の両立もサポートしているそうです。

また、コネクシオでは男性社員の育休取得にも力を入れています。5日間の育休を活用し、たとえば2人目のお子さんの出産後、奥さんの入院中に、上のお子さんの育児を担うなど、さまざまな使われ方をしています。
男性社員は育休取得後にレポートを作成。そのデータを蓄積し分析すると、どんな時期に男性の育休が必要になるのかといったことも見えてくるそうです。

「男性スタッフの育休取得率も60%を超えています。こうした状況を近い将来父親になるであろう若い男性スタッフが知ることで、コネクシオは育休を取っても良いのだという気持ちになる、そんな文化を醸成していければと思っています」

女性のライフイベントに対応した制度を用意し、生き生きと長く働くことを支援

フルフレックス制だからこそ
パフォーマンスを落とさない勤務が可能に

次に、現場で働いている若手社員の渡邊さんにもお話を伺ってみました。

法人営業戦略部 モバイルBPO推進課 渡邊 舞(わたなべ まい)さん
2017年入社。大学では国際関係などの分野を専攻。就職に関しては地元である東京で探していたところ、就活イベントでコネクシオのことを知る。選考時の人事担当者による手厚いサポートなどから会社に魅力を感じ、入社を決意。研修後に現在の部署に配属となる。

「法人向けのソリューションサービスを担当していることもあり、営業スタッフに同行してお客様のところにお伺いすることが多い業務です。コアタイムのないフルフレックス制なので直行直帰もありますし、支店のデスクを借りてパソコンを開くことも。同じ部署には15名のスタッフがいますが、本社に出社するスタッフは毎日2割程度といったところでしょうか」

「入社前から社員を大切にする社風だと知っていましたが、想像以上」と渡邊さん

また、今年は台風などによる鉄道ダイヤの混乱も多くありましたが、そうした際は出社せず在宅勤務にしたこともあったそうです。

「ありがたいことに、出社している日でも午後から台風などで電車が止まりそうになると、上司から今日は早く帰って自宅で仕事をするようにと言われます。柔軟に働き方を変えながら、パフォーマンスを落とさず業務に臨めるのは嬉しいですね」

同じ部署で現在産休・育休中の社員はいないそうですが、去年お子さんが生まれた先輩がいたり、幼稚園の送り迎えのために時短勤務にしている社員がいるなど、仕事と子育てを両立させる様子を見る機会も多く、「将来的に自分にライフイベントがあった時のことを考えても、安心して働きやすいのかな」と思っているそうです。

外回りのときには、会社に戻らずにカフェで仕事を行うこともあるそうです

もちろん普段仕事をしていても、夕方から用事がある日は早めに帰らせてもらうといったことも。プライベートの充実といった話に留まらず、計画的に仕事を行う、タスクを確実に終わらせるなど、社会人としてのスキルアップにもつながっているようです。

「ESなくしてCSなし」を合い言葉に
さらに働き方改革は続く

コネクシオには「ES(従業員満足)なくしてCS(顧客満足)なし」という言葉があると、早川さんが教えてくれました。

「私たちの考えるESとは、社員がコネクシオの中で、できるだけ長く生き生きと、やりがいを持って働いていただくことです。それを実現するために、会社として必要な投資は惜しみません。なぜなら、コネクシオで最も大切な財産が“人財”だからです」

人への投資の重要性を語る早川さん。そのために教育制度を充実させたり、福利厚生を手厚くしてきたそうですが、近年取り組んでいる働き方改革もその一つです。
その他にも、契約社員や派遣社員の正社員登用やLGBTへの理解促進なども積極的に推進しています。
こうしたこともあり、第8回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞「厚生労働大臣賞」(2018年2月)や厚生労働省「グッドキャリア企業アワード2018」イノベーション賞(2018年10月)を受賞するなど高い評価を得ています。

「スケジュールの組み方などを、先輩社員の働き方を見て学びました」と渡邉さん

また渡邉さんも、恵まれた職場環境であることを強調してくれました。

「就活中は『働きやすい環境の会社で、できるだけ長く働きたい』という観点で会社選びをしてきました。実際に働いてみると働きやすさは想像以上ですし、大学時代の友人と話していても他社との差を強く感じます。モバイルワークや在宅勤務という制度が存在するだけでなく、それらを使いやすい環境であることが、とても恵まれていると思っています。また会社として女性活躍推進にもさらに力を入れていくと聞いているので、積極的に自分のキャリアを切り開いていきたいなとも考えています」

最後に早川さんが、今後に向けて意気込みを語ってくれました。

「もちろん、まだまだ改善していくことは少なくありません。来年度からはフリーデスク(フリーアドレス)も導入する予定です。時間や場所の制約なく、誰もが最大の成果を出していくことが、この働き方改革の目標。それによって、社員ができるだけ長く在籍してくれることが、最終的なゴールだと思っています」

エディターズアイ

ゆとりある働き方や、ワークライフバランスといった括りで語られることの多い働き方改革。けれども突き詰めて考えれば、限られた時間の中で最大限の成果を出すことも求められます。コネクシオの場合は、周囲の指導やサポートがしっかりとあることで、働く時は思う存分仕事に没頭できる環境が充実。だからこそ社員一人ひとりが高いパフォーマンスを発揮し、充実した毎日を送ることができるのだと感じました。

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