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バイク・自転車部品が世界的に評価されるブランドに

大きな取引先がなくなるという逆境が
自社ブランド立ち上げの原動力に

オートバイや自転車の交換用ブレーキ部品のブランド「ベスラ(Vesrah)」。オートバイや自転車に興味がない人は聞いたことがないかもしれませんが、実は日本国内ではもちろん、アメリカやヨーロッパでも高い評価を受けているブランドなのです。

今回紹介するタカラ株式会社は、ベスラの製造・販売を行っている会社。その本社ビルは、新宿御苑駅から徒歩4分の場所にあります。

タカラ株式会社本社入り口

日本のモノづくりを支えているのは、高い技術を持った中小企業。しかし、営業力が弱いため、製造したものを自社で販売できる会社は少ないという現状があります。
ではどうしてタカラでは、ベスラという世界的なブランドを立ち上げることができたのでしょうか。取締役副社長の折田大徳さんにお聞きしました。

取締役副社長 折田大徳氏

タカラの創業は昭和25年。その頃は多くの中小企業と同じように、大手メーカーの依頼を受け、自転車やオートバイのブレーキやクラッチといった部品の製造のみを行っていました。タカラの製品はメーカーから高い評価を受け、新しい工場も開設。しかし、取引先のメーカーがバイクの製造を中止したことが、会社の方向性を大きく変えたと折田さんは言います。

「メーカーがオートバイの製造をやめたことで、タカラも製品の売り先をなくしてまったんです。発注を受けて製造しているだけでは事業が安定しないということを強く感じたことが、自社ブランドを作るきっかけになりました」

タカラ株式会社の工場

昭和39年、自社ブランドを「ベスラ」と命名し、交換用ブレーキパッドの発売をスタート。今ではタカラの売上の半分以上をベスラ商品が占めるほどに成長しました。

ベスラのブランド力向上や
提案力を高めるための新しい試み

発売以来、高い品質で多くのファンを獲得してきたベスラ。しかしより多くの人にその品質を知ってもらうためには、プロモーションも必要です。
その一つが、ロードレースへの参加。タカラでは日本とアメリカにレーシングチームを持ち、ベスラの知名度を高める活動を行っています。

「レースは、1/100秒を競う世界。少しでもタイムを縮めるために、よりよいブレーキを求めている人たちにベスラのよさを知って欲しいと思っています」

ブレーキパットの日 記念日登録証

また、バイク用品店などでイベントを開催。無料でブレーキを点検するサービスを提供しながら、ブレーキに対する意識を高める啓蒙活動も行っているのだとか。

「ブレーキは命を守る大切な部品ですが、意識している人は少ないんですよね。ベスラを売るだけでなく、ユーザーの意識を変える活動を地道に行っています」

ユーザーがベスラを使い、その品質のよさを実感するきっかけをどう作っていくか。試行錯誤の毎日だと折田さんは言います。

ベスラの製品

タカラでは、ベスラの製造・販売だけでなく、メーカーなどから依頼を受けて自動車や産業機械の部品を販売する業務も行っています。創業から続けてきた受注生産の業務も、少しずつ変わろうとしています。

「今までは『こういう部品を作って欲しい』という依頼を受けるだけでしたが、今後はどういう部品を作るのかといった開発の部分から関わっていきたいと思っています」

そのため、タカラでは3Dプリンターや3次元測定機などの設備を積極的に導入。試作品作りやより効率のいい製造ラインの実現に役立てています。

「依頼だけでなく相談を受けることも多くなり、少しずつではありますが提案できる環境が整ってきていると感じています。いつかメーカーと共同開発できるところまで、提案力を高めていきたいですね」

折田さんインタビューショット

自社ブランドの発信やメーカーとの共同開発など、常に新しいことに挑戦し続けるタカラが求める人材像について折田さんに聞いてみました。

「タカラは、決まった仕事だけでなく、新しいことにトライできる会社です。だから『自分の仕事はこれだ』と幅を決めている人より、何でも興味を持ってやれる人に向いていると思いますね」

図面作成に必要なものは技術だけじゃない
部品の役割や設計者の意図を知ることが大切

タカラで働く人はどんな仕事をしているのでしょうか? タカラで製造・販売する製品の図面作成を担当する下村 孝さんにお話を聞きました。
下村さんはデザイン系の学校を卒業後、自動車のモデリングやプロダクトデザインの仕事を経て、5年前にタカラに転職しました。

「CADを使ってベスラや受注生産部品の図面を描くところから、試作品作り、工場や協力会社へ製造を依頼するまでを担当しています」

常務取締役 下村 孝氏

図面と完成した部品はまったく同じものと思いがちですが、実は微妙な誤差があるのだとか。素材が部品というカタチになるまでには、金型での成形や研削などさまざま工程があり、それぞれの工程で生まれた誤差が蓄積された結果、図面と完成品にズレが生じてしまうのです。
完成品の見本があっても、そこから正しい図面を起こすためには「部品を設計した人の意図を汲むことが必要」だと下村さんは言います。

「一つの部品の中にも、多少の誤差が許される部分と、シビアな正確さが求められる部分があります。『ここは絶対に正確でなければならない』という部分を見つけるのが、設計者の意図を知るということなんです」

その部品がどのように使われるのか、どんな役目を持つのかを知るために、3Dプリンターで試作品を作ったり、他の部品と組み合わせてどこが重要な部分か確認することもあると言います。

オートバイ用のブレーキシュー

図面を描く時は、製造工程で発生する誤差を考慮することも求められます。例えば、金型にプラスチックを流し込んで成形する場合、「プラスチックは固まる時に縮む」という特性を考えなければなりません。

「プラスチックがどう縮むかは、加工する条件によって変わってくるんです。プラスチックを流し込むスピードや温度、圧力を加える時間など、いろいろな要素によって変わってくるので、とても複雑なんです」

図面とできあがった部品のズレをどう修正するかは、今まで職人の経験とカンに頼っていた部分が多かったと下村さんは言います。

「今の若い人に『経験とカンを盗め』と言っても難しいですよね(笑)。だから、タカラではプラスチックの流れをシミュレーションするプラスチック流動解析システムを行い、誤差を数値化することで、効率化を図っています」

三次元測定機で立体物を計測

商品作りからプロモーションまで
すべてに関わるからこそ感じられる喜びがある

下村さんの仕事は図面作成だけではありません。ベスラのパーケージや商品カタログのデザイン、イベントで使うポップの作成まで、その仕事は多岐にわたっています。

「デザインをするのは単純に楽しいですね(笑)。棚に商品が並んだ時の見栄えとか、他社よりも目立つためにはどうすればいいかとか…。工夫したり考えたりするのが好きなんです」

デザインをすることは、図面を描くこととはまた違った喜びがあるという下村さん。しかし、これだけ多くの業務をこなしていくのは大変ではないのでしょうか。

「自分の描いたものが商品というカタチになるのはうれしいですし、販売店に行くと商品を手にとってくださったお客様の反応を見ることができます。自分がやった結果を間近で見れることは大きな喜びです」

パソコンでの作業

一人でたくさんの業務を担当しているからそこ、感じるやりがいもあるのだとか。

「大きな会社なら、図面・デザイン・プロモーションはそれぞれ別の部署の人が担当すると思いますが、タカラでは担当を分けずにみんなでやっています。最初から最後まで関われるので自分の仕事の結果が見えるし、やればやるだけリターンがある。それがやりがいになっています」

さまざまな仕事を経験したことで、自分が成長したことを実感すると下村さんは言います。

「プレイヤーでありながら、マネジメントもしていることで、仕事全体を見れるようなりました。以前の会社では、ある意味、決められた範囲内で仕事をしていましたが、もっと大きな視点で仕事を見れるようになりましたね」

タカラ株式会社のオフィス

タカラの価値とベスラのブランド力を
高めていきたい

多忙ながらも充実した日々を過ごしている下村さん。まだまだやりたいことがたくさんあると言います。その一つが、協力会社との連携を強め、タカラの価値を高めていくことです。

「メーカーから依頼されたものを、そのまま協力会社に発注するだけでなく、協力会社とチームになって、より高いサービスをお客様に提供したいと思っています」

3Dプリンターを使った試作品作りやプラスチック流動解析システムの導入は、生産の効率化だけでなく、協力会社とのコミュニケーションアップにも役立っていると言います。

3Dプリンターを使って試作品を製作

もう一つは、ベスラのブランド力を高めること。そのためには、ベスラとはどんなブランドなのかをもう一度整理し、ベスラのイメージをより明確に打ち出すことで、強いメッセージを伝えていきたいと下村さんは言います。

「ベスラブランドをもっとメジャーにして、タカラで働く人が世界で売れているモノを作っている・売っているというプライドを持って働けるような環境を作っていきたいと思っています」

また下村さんは、ベスラのプロモーションで蓄積されたノウハウを活かし、他社のプロモーションをサポートする仕事もしたいと思っているのだとか。これが実現すれば、タカラの新しい「ビジネスの柱」になるかもしれません。

「タカラは、持っている技術やノウハウを活かして、新しいビジネスを作っていくことができる会社なんです」

自社ブランドの立ち上げや既存の受注生産業務の改革など、さまざま取り組みを続けるタカラ。今まで蓄積されたノウハウを活かしつつ、新しいビジネスに挑戦できる環境が整っている、大きなやりがいのある会社だと感じました。

折田さんと下村さん

募集要項
社名 タカラ株式会社
住所 東京都新宿区新宿1-23-9
募集職種 CADオペレーター
採用対象 新卒/既卒・中途
雇用形態 正社員
給与 月給20万円〜25万円+賞与年2回
※年齢・能力などを考慮の上、決定します。
※みなし残業代(30時間分/3万7000円〜5万円)を含みます。時間超過分は別途支給します。
※その他、一律支給の住宅手当を含みます。
福利厚生 ・社員食堂あり(4500円/月で利用可能)
・昇給あり
・賞与年2回(7月・12月)
・交通費全額支給
・社会保険完備(雇用・労災・健康・厚生年金)
・時間外手当(固定残業超過分を追加支給)
・退職金制度
・日本自動車部品工業保険組合(直営保養所、契約保養施設利用時助成金、会員制リゾートクラブ利用、施設利用優待など)
仕事内容 オートバイ、自転車や産業機械のブレーキ部品などの製造・販売を手掛ける当社。商品化までに必要な図面の作成をCADにて行っていただきます。
勤務地 新宿1丁目(新宿御苑前)
勤務時間 9:00〜17:30(実働7.5時間)
休日休暇 <年間休日110日>
・週休2日制(土・日)※月に1〜2回の土曜出勤があります。
・祝日
・年末年始休暇(12月29日〜1月4日)
・夏季休暇
・有給休暇
応募資格 ・図面の読める方、ものづくりが大好きな方歓迎(CAD実務未経験可)
・高卒以上
・普通自動車免許をお持ちの方(AT限定可)
・35歳までの方
 ※長期雇用によるキャリア形成のため、年齢制限を設けています(例外事由3号のイ)
求める人材像 成長意欲があり、人との和を大切にする方。
採用予定人数 1名
選考プロセス 履歴書による書類選考

面接(1〜2回)

内定
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